英語学習は最新の方法じゃないと上達しないというデマについて
えいご本舗管理人のあつさんです。
英語講師のブログや英語教材の販売ページを見ているとこんなことが書いてありました。
「英語は古い方法では上達しないです。最新の方法で学習しましょう!」
「まだ昔ながらの方法で英語学習をしているんすか?止めてください、、」
こういう主張を最近よく見かけるようになりました。
果たしてこれは本当でしょうか?
ぼくの経験上こういうことを言っている人は甘いことや優しいことを言って、自分のサービスや商品を売りたいだけだと思ってしまいます。
「古い方法では上達しないので、最新の方法で学習しましょう」というデマについて、ハッキリと反論しておきたいと思います。
英語学習で古い方法は通用しないのか?
英語学習に限らず、何かの能力やスキルを身に着ける場合、その道の「王道」や「基本」が必ず存在します。
例えば、野球の世界で言えばバッティングの素振りをするのが、バッティングが上達する王道の方法です。あのイチローですら今でも素振りをしています。
素振りはいわば打席に立つ前の「練習」ですので、素振りをしなくてはバッティングが上達しないのはご理解いただけると思います。
この素振りは古い方法でしょうか?バッティングは上達しないのでしょうか?
ここで最新の野球のメソッドとして、
「全く素振りをせずにプロ並みにバッティングが上手くなります!」
「バンバンヒットを打つようになるためには、素振りをしてはいけません!」
といったものが登場したとします。
どうでしょう?
「そんな方法あるわけないから黙って素振りをしなさい」
「いやいや、バットを振る練習をしないでヒットを打てればみんなプロ野球選手になれるよ」
こんな反応が普通だと思います。
昔から存在する今なお最先端のアドラー心理学
もう一つ例を上げておきましょう。
最近200万部近いベストセラーになった「嫌われる勇気」という本をご存知でしょうか?
嫌われる勇気はアルフレッドアドラー・アドラーという方が提唱した、アドラー心理学で最も有名なものです。
実はアドラーは最近の人でもなんでもなくて、1937年にこの世を去っています。つまり、アドラー心理学自体は80年以上前から提唱されていたものになります。
日本でも旋風を巻き起こしたアドラー心理学ですが、昔から存在する人間の本質をついた王道の心理学です。
アドラーは「他人の評価を気にしてもしかたがない」「自己肯定感が大事」といった、自己啓発を目にしたことがある方なら一度は見たことがある言葉を残しています。
こういった言葉は今なおあらゆるところで耳にすることがある「最先端の言葉」だと思います。
英語学習にも王道は存在する。
実は英語学習でも王道と呼ばれる学習方法はいくつか存在します。
例えば、英語で聞いた音声を自分で声に出してみる「音読」もその一つです。
音読自体は瞬間英作文で有名な森沢洋介氏や、東進ハイスクールのカリスマ英語講師の安河内氏といった方が提唱していることからその効果は高いことがわかります。
また、慶応義塾大学を設立した福沢諭吉といった英語の達人たちは、みな音読をして英語を身に着けたと伝えられています。
ぼく自身も英語が話せるようになった一番の理由は英語を声に出して音読したことです。
ぼくの経験からも音読は最も有効な英語学習方法であることは間違いないと断言できます。
英語の学習も昔から効果が実証されている本質をついた学習方法で、着実に目標を達成していくことを強くお勧めします。
英語教材業界は英語学習者の英語話せるようになりたいという悩みにつけ込み、あの手この手で教材を売り付けようとしているのが気になったのであえてものを申してみました。
あなたはどう思いますか?
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