「エマ・ストーン主演」ラ・ラ・ランドを観てきました。DVD化が楽しみ
デイミアン・チャゼル監督作品「ラ・ラ・ランド」を観てきました。デイミアン監督といえば「セッション」が有名な監督で、絶賛する方も少なくありません。
今作ラ・ラ・ランドはハリウッドの王道を行くミュージカル映画で、音楽映画でした。
使われている英語は日常会話がほとんどでやさしいものが多かったです。素晴らしいシーンに合わせた素敵なセリフはついつい行ってみたくなってしまうものも。
音楽のシーンが多いのでセリフはやや少なめですが、英語の勉強にもおすすめの映画でした。
ラ・ラ・ランドのストーリーですが、エマ・ストーン演じるニアは女優の卵でバイトをしながらオーディション突破に励みます。
そんな彼女が店の前でライアン・ゴズリングが演じるセバスチャンの弾くピアノ演奏に心を掴まれ、二人の距離が近づくのは時間の問題でした。ニアは女優を、セバスチャンはジャズの道を目指しつつ関係を深めていきます。
ラ・ラ・ランドは冒頭から圧巻のシーンの連続
冒頭のハイウェイではカメラを回している時間が長い「長回し」による撮影。高架のシーンが圧巻でした!
出演者の衣服、車に至るまで色彩設計も含めて緻密に計算されていて、デイミアン監督もこのシーンに一番力を入れたそうです。
ちょうど王様のブランチでも特集がされていましたが、デイミアン監督はラ・ラ・ランドの撮影では各シーンを取るごとに、まるでスポーツを見るように手に汗を握っていたそうです。
そのため、毎回毎回カメラが回し終わると「ゴーーーーーール!!」と叫んでいたそうです(笑)これには主演のライアン・ゴズリングも不思議に思っていたそうで、王様のブランチでのインタビューでやっとその謎が解けたそうです。
計算しつくされた監督の熱がこもったシーン全てが魅力的
一つ一つのシーンにとても力を入れていて、手に汗を握るほどこだわって作られた映像は全てが計算しつくされています。音楽やセリフはもちろん、登場人物の動きなどがとことんこだわって制作されている印象を受けました。
さて、この映画自体の評価はやはりミュージカル映画が受け入れられるかというところで分かれそうです。海外ではミュージカル映画はポピュラーですが、正直日本ではあまりなじみがありませんね。
突然踊りだすのにびっくりする人が多いようです。個人的には音楽が好きなのでミュージカル映画は楽しく見れました。
この映画のテーマは「夢」と「恋」なのかなと思っていますが、自分に置き換えると非常に共感できるところがありました。僕はたいそうな夢は持っていませんでしたが、今の仕事に就くために資格試験を頑張っている時期がありました。
その当時付き合っていた方とは資格試験がなかなか受からないという厳しい状況が原因で分かれてしまったというエピソードがあります。
ラ・ラ・ランドではジャズピアニストと女優というそれぞれ目指す世界は違いますが、共に苦難を共にして心を通わせて行く過程はジーンとくるものがあり、感動的でした。
二人への感情移入がカギ。ラストシーンにはやられました。
ネタばれになるのでラストは言えませんが、とても切ないものでしたし、拍手が起きるような明るい雰囲気ではありません。
しかし、全編を通して夢を追う事の難しさや物事が上手くいっていないときの人間の苦悩をリアルに描いていて、胸に来るものがありました。
ラ・ラ・ランドでは人間の苦悩を描いていますが、歌とダンスに演奏と暗い雰囲気はなく、二人への感情移入がカギです。ラストシーンで見つめ合う表情は鳥肌が立ちました。「セッション」同様、今回の作品でもラストシーンにしてやられました。
若き才能デイミアン・チャゼル監督は好みがわかれますが、個人的にはやはり天才だったと感じました。アカデミー賞授賞式が楽しみです^^
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