間接疑問文を徹底解説
疑問文の表現にはいくつか種類がありますが、その中でも間接疑問文は複雑で分かりにくいものとして、学習者の頭を悩ませています。
しかし間接疑問文も英語で生活をしている中でよく耳にする表現なので、きちんと覚えておいたほうが便利です。手ごわいですが、一つずつ解説していきます。
間接疑問文とはどんな疑問文?
間接疑問文とは疑問詞節を伴った文章のことで、要約すると「疑問詞+主語+動詞」と続いている部分についての質問を投げかけています。
直接疑問文と何が違うのかを、2種類の例文を見てみましょう。答えを並記するとより理解しやすくなるので併せて確認してください。
Did you see the e-mail?
(そのメールを見ましたか?)
Yes, I saw it/No, I didn’t see it.
(はい、見ています/いいえ、見ていません)
Do you see when the e-mail came?
(そのメールがいつ来たかを見ましたか?)
Yes, I saw it yesterday/No, I don’t see yet.
(はい、昨日見ました/いいえ、まだ見ていません。)
上の直接疑問文で尋ねていることを少し細かく解説すると「メールが来たという事実」について見たかどうかですので、答えについても「見た/見ていない」で返します。
それに対して下の文章では「いつメールが来たか」ということを尋ねていますので、「~の時に見た/未だ見ていない」と言ったように回答の内容が異なります。
このように、目的語が名詞や代名詞などになっているのが直接疑問文、疑問詞などに続く節になっているものが間接疑問文です。見分け方としては、その文章に対する答えも一緒に考えたら分かりやすいでしょう。
間接疑問文を作る時は、語順に注意しましょう。
〇Do you know what she said?
×Do you know what did she say?
上記の2つの文章にあるように、疑問節の語順が疑問詞→主語→動詞になります。
なぜこのような語順になるかは、「彼女が何を言った?」という意味合いより「彼女が何かを言ったというがあなたはそれを知っているか?」というニュアンスになるからです。
なお、be動詞の場合も同様です。
〇Do you know when he was born?
×Do you know when was he born?
いろんな疑問詞を使って間接疑問文を作ってみよう
間接疑問文は疑問節に様々な疑問詞を入れて、作成できます。
Do you know when the train goes?
(電車が何時に出発するか知っていますか?)
Did you see where my notebook is?
(私のノートがどこにあるか見ましたか?)
Did you hear who he loves?
(彼が誰を好きなのか聞きましたか?)
Did you talk me what he likes?
(彼が何を好きなのか私に話してくれましたか?)
Do you know why she said so?
(彼女がなぜそんなことを言ったのか知っていますか?)
Do you know how my father went there?
(父がどうやってそこに行ったのか知っていますか?)
間接疑問文がもたらす効果とは?
これまで見てきたように、間接疑問文は直接疑問文と違ったニュアンスを持ちます。
もう一度例文を見てみましょう。
Did you see the e-mail?
(そのメールを見ましたか?)
Did you see when the e-mail came?
(そのメールがいつ来たかを見ましたか?)
上の例文では「そのメールを見た?」という直鉄的に投げかける質問です。一方の間接疑問文で「そのメールがいつ来たのかを、あなたは見たか?」と問いかけることで、表現を婉曲的に和らげています。
コミュニケーションにおいて、何かを質問するときに単刀直入に答えを求めてしまうと、まだ親しくなっていない間柄では相手が少し引いてしてしまう場合があります。
しかしそれにワンクッション置くことで、同じ答えを引き出すにもスムーズにいく傾向があります。初対面やビジネスなどではこのように婉曲的な話法は、話の流れや雰囲気を掴むためにも役に立ちます。
日本語と比較すれば明確にものを言うとされる英語ですが、時にはこのような表現法も必要ということですね。
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