somethingとanything、例外も含めて使い分け
Somethingとanything、共に「何か」「何も」と訳する点では同じですが、実は両者の間には時に大きな違いが生じます。
また、時にはこれまで学習した文法上の原則とは外れた表現をする例外的な場合もありますので、例文を交えながら見ていきましょう。
学習の中で習得したsomethingとanythingの復習
Something, anythingも辞書上での意味は共に「何か」と訳し、否定文になると「何も」と変化します。
I would like to drink something hot.
(何か温かいものが飲みたいです。)
Is there anything to drink hot?
(何か温かい飲み物はありますか?)
I don’t want to drink anything hot now.
(私は今温かい何か飲み物をほしいとは思いません。)
If you have anything hot to drink, please show the menu of it.
(もし温かい飲み物があったら、そのメニューを見せてください。)
学校の授業では、somethingとanythingはこのように、肯定文と疑問、否定文で使い分けると学びました。
和訳したときの意味は「何か、何も」という点では同じです。おおまかに言って、肯定文以外ではanythingを使うと覚えました。
疑問文でsomethingを使うときがある
しかし文法上のこの原則がいつも当てはまるとは限りません。たとえば、こんな表現を耳にしたことがあると思います。
Would you like to take me something to write?
(何か書くものを取ってください。)
さきほど、疑問文にはanythingと変化をするのが文法上の規則だと説明しましたが、これもまた間違いではありません。否定文では必ずanythingとなる原則は変わりませんが、疑問文ではこのように、状況に応じてsomethingとanythingを使い分けるケースがあるのです。それには理由があります。
疑問文だけどsomethingを使用する場合とは
なぜ疑問文でもanythingではなく、somethingなのでしょうか。その答えは相手がyesと答えられるか否かの状況にかかっています。相手が必ずしもyesといえるかどうか定かでない状況下ではanything、一方yesという回答が期待できる前提のときはsomethingと使い分けられます。
もう一度、例文を見てみましょう。
Would you like to take me something to write?
(何か書くものを取ってください。)
この場合、そこにあるペンなど何か書くものを取ってほしいという意味なので、yesという回答が前提になっていると考えられます。それゆえにsomethingとなります。
一方、もう1つ例文を見てみましょう。
Do you have anything else you want to say?
(他に何かいいたいことはありますか?)
こちらの質問文では何か言いたいことがあればyesと答えるでしょうが、何もなければnoと回答する可能性も十分残されています。そのようなyesとは必ずしもいえない中ではanythingとなっていきます。さらに、~してもらえますか?といった依頼や勧誘の意味を表す質問でもsomethingが使われます。
May I have something cold to drink?
(何か冷たい飲み物をもらえますか?)
学習した文法の原則が当てはまらない例外は必ずあり、しかもそういうものに限って意外によく使う表現法だったりします。そのような表現にあたっても1つずつマスターし、ものにしていくとコミュニケーションしやすくなりますね。
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