Won’tという単語、発音と意味を解説
won’tはwill notの短縮形、英語学習では発音の違い問題に頻出されますね。
また、単語の意味は「~しないだろう、~しないつもりだ」ですが、実は英語には私たちが学習している内容と少し異なったニュアンスもあるようです。
Won’tの発音と意味の問題について、willに関連付けてまとめてみました。
won’tとwant、発音はどう違うのか
まず、発音について見ていきましょう。
中学生で英語を学習し始めると、このような問題をよく見かけます。
「次の2つの単語の発音が同じものは〇、異なるものには×をつけなさい。Won’t と want」
似た綴りを持つ、~がほしいの意味のwantですね。この問題の正解は×です。
won’tとwantの発音記号をそれぞれ表すと以下のとおりです。
Won’t=wo?nt(米国英語), w???nt(英国英語)
Want=w?nt(米国英語), w??nt(英国英語)
話す地域によって若干の差はありますが、両者が違うという点では同じです。
あくまで筆者の耳からの解釈ですが、わかりやすいようにカタカナで表記すれば
Won’t=ウワゥント
Want=ウォント
のようになります。受験などでも頻出問題なので、ぜひとも覚えておきたいですね。
willの意味、英語での解釈
「~だろう」という未来の意味を表すWillという助動詞は、もはや誰もが知っている単語ですね。
これから先に起こることについて表現するには欠かせない単語ですが、実はその中にももう少しニュアンスが隠れています。
Willの意味、用法を改めて調べてみると、強い意志を含む「どうしても~しようとする」という意味があります。
そのニュアンスを持って
I will go there tomorrow.
私は明日そこに行くだろう。
と言えば、明日その場所に行くことはほぼ確実なくらい、言い換えれば必ず行くくらいの意味合いに解釈できます。
そのwillに打ち消しを表すnotをつけたwon’tで同じ文章を表現すると
I won’t go there tomorrow.
私は明日、そこには決して行かないだろう。
他にもこんな表現もできます。
She won’t meet you.
彼女はもう君には二度と会いたくないだろうね。
意思を持って会いたくないという気持ち、want toの要素も入っています。
このように、willを用いるときはかなり強力な意思を持って行われる行動としてとれます。
もしネイティブスピーカーがwill~と言ったら、それはほぼ確実に行われるくらいの気持ちでいましょう。
しかしその一方で、推量としての「たぶん~だろう」という意味も含むことがあります。
This will be the book she is looking for.
これがたぶん、彼女が探している本だろう。
この場合もやはり、その本についての確信の度合いは、それなりに高いと判断されます。
推量を表す助動詞の順番としてはmustが最も確度が高く、その次にwill、may、canといくにつれて曖昧になります。
いずれにしても、強い意志、おおむね確定、といったニュアンスをwillには含んでいるようですね。
その他の英語らしいwon’tの用法
Will you~?(won’t you ~?)の形で依頼や勧誘の意の慣用表現ができます。
Will you talk with me again, please?
もう一度お話しませんか?
Pleaseがないと「~しなさい」という指示に近い表現になります。
Won’t you join us for lunchtime?
お昼ご飯ご一緒しませんか?
また、won’t you~はあまり直接的な言い回しではないのでソフトで丁寧な印象に伝わります。初対面やビジネスなどで使いやすい表現法なので覚えておくと重宝しますね。
その他にも命令の付加疑問文として用いられますが、とくに文尾を上げて言うとより命令口調が和らぐので、ビジネス英語としてこれも知っておくと便利です。
Don’t disturb, will you?
(邪魔しないでね。)
Wake up her, won’t you?
(彼女を起こしてください。)
私たちが英語を学習するときのwillの用法は、未来のことを意味すると覚えてきました。
しかし改めて見慣れた単語の意味を少し掘り下げて考えると、意外なことを見つけることがあります。
よく見かける表現は再度辞書を引いて、より詳しく調べてみても興味深いですね。
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