聞き流すだけではあなたが英語がペラペラにならない5つの理由と解決策
英語を聞き流しているだけで英語がペラペラになりました!そんな夢のような話が広告に使われているにわかに怪しい英会話教材が人気です。
しかし、僕の経験からも英語を聞き流しているだけでは英語がペラペラになることはまずないと断言できます。
今回の記事ではその理由と英語が話せるようになるための解決策をまとめました。
1 英語は口から出さないとしゃべれるようにならない。
まず、英語をしゃべれるようになるためには英語を口から出すという行動が必要です。科学的にどうこうというよりも僕の実体験からもこれは明らかです。英語をしゃべるというのは頭で考えた英語を口に出すか、無意識レベルまで身についた英語が口をついて出てくるかのどちらかです。
スピーキングで使える英語というのは、何度も頭で考えながらしゃべった英語か、今まで生きてきて自然と体に染みついた英語です。英語を口に出しているうちに文字通り「英語を体得」することができます。
2 聞き流しているつもりでも実は聞いてすらいない。
次に「聞き流す」という行動ですが、僕の経験上全く集中しない状態で英語を流していても「聞き流してすらいない状態」になると思います。
例えば、あなたは、いつもテレビやラジオを聞き流している時は少しだけ耳を傾けておいて、興味がある内容になったら集中して聞くということを自然にしていると思います。だから料理をしながら、掃除をしながら、お風呂に入りながらなど「ながら」で聞いていても情報をキャッチできるんです。
しかし、英語をBGMのようにただ流しているだけでは、「少しも聞いていない状態」になりやすく、ただ英語が流れているだけの状態では全く自分のものにならないのです。
そのため、少しの時間でもいいので意識的に「耳を傾ける」ことが大切です。リスニングは一日中流しておくという方法よりも、10分でいいので集中して聞くという勉強方法の方がはるかに効果があります。10分だけなら毎日続けるのはそれほど大変ではないのでしょうか。
3 聞き流しは時間の無駄。
厳しいことを言ってしまえば、聞き流すだけで英会話ができるようになるという幻想は、こうなったらいいなという理想ですよね。聞き流すだけで英会話ができるようになったら日本人はみんな英語がペラペラのはずです。
あるとき、魔法のように英語が口をついて出てくるという宣伝文句がありますが、そんなことはまずありません。しかし、英語がある時から自分の中からどんどん出てくるという幻想があまりにも夢のようであるため、その時を夢見て時間をかけてしまうのはわかります。
今でこそ恥ずかしい話ですが、僕自身も英会話が全くできない頃に通勤時間にひたすら英語の教材のCDを流している時がありました。会社までの通勤時間に毎日1時間ほど自分が理解できないレベルの高い英語をひたすら流していたのですが、1年ほど続けても全く英語ができるようになりませんでした。
当時の僕はTOEIC730点とれるという英語教材のCDをひたすら聞き流していればそのぐらいの英語力は身につくものだと思っていたんですね。(本当に恥ずかしい話です。。)
英語を1年以上真剣に勉強したにもかかわらず初めて受けたTOEICは430点でした。。。
当時は英語を全く理解できない上におそらくBGMのようにヘッドホンで流しているだけで、集中すらしていなかったのです。まさに聞き流しているだけで英語がある日突然できるようには「ならない」ということを身をもって体験したのです。
当時はテキストを読んでもなかなか理解できないような英語を聞いていたのも英語が上達しない原因の一つだったと思います。
CDのみで勉強するのでしたら、自分が一度聞けば分かるものや、テキストを見ればすんなり理解できるレベルの教材をテキストを目で追いながら、音声を聞くという方法がよいです。これならそれほど時間も負担もかからないですし、非常に効果的です。
僕は今もほとんど通勤時間やスキマ時間しか英語を勉強していませんが、簡単に理解できる教材のテキストを見ながら英語を聞いてブツブツつぶやいているだけです。これだけしか英会話の学習をしていなくても、少しづつですが確実に英会話は上達していきます。大事な時間を浪費してしまう前にぜひ気づいて欲しいと思います。
4 読んでわからないものは聞いてもわからない
リスニングにおいて大切なことがあります。それは読んでわからない英語は聞いてもわからないということです。リスニングはCDなどから聞こえてきた英語を耳で聞き取り、意味を理解します。音声が聞こえてきても意味がわからない英文を読んでいたら音は聞き取れるけど意味は分かりません。
逆に意味がわかっている英語を聞けば英語の音とともに意味も理解できます。
つまり読んで理解できない英語を聞いたとしてもその意味を理解できないのです。僕も英会話の勉強を始めた初めのころは、難しい英語ばかり聞いて入ればそのレベルの英語が理解できるようになると信じて聞いていましたが、それは間違いだったと今はわかります。
読んでわかる英語を繰り返し聞いて口に出すことにより英語が自分のものになったときにそのフレーズが口をついて出てくるのではないかと思います。
5 日本語だけ聞いてしまっていませんか?
聞き流す系の英会話教材にありがちなのが、話が面白いので日本語だけを聞いてしまい、英語はほとんど聞いていないという状況です。
英語の教材としてストーリーもよくできていて日本語だけでも面白いので仕方ないと思いますが、いつの間にか次の展開が気になって日本語だけをどんどん聞いてしまうことがあると思います。
こうなってしまうと英語のほうは全くと言っていいほど聞いていないのでリスニングの勉強にはならないです。
以上の理由から英語を聞き流しているだけでは英語がしゃべれるようになることはありません。
英語が喋れるようになるためには英語を声に出してしゃべることが必ず必要なのです。
・「英語を話したい!」を60日で叶える理想の教材。7+Englishレビューと検証
英会話初心者に必要なことはたった二つだけ
それでは、英会話がうまくなるために本当に必要なことはなんでしょうか。それははたった2つのことだけなのです。
一つ目は相手の言った英語が理解できること=リスニング。
もう一つは自分の言いたいことが英語で言えること=スピーキングです。
2 自分の言いたいことを英語言えること=スピーキング
リスニングは英会話を聴いて意味を理解すること。
リスニングとは英会話を聴いて理解することです。相手が英語でしゃべったことをまず理解できなければ、あなたは的外れなことを英語で話してしまいますよね?
例えば、いくら英語がペラペラでも、会話の流れの中にあわないとんちんかんなことを言ってしまうと、それだけで会話が止まってしまいます。相手が言ったことを理解できることは英会話の大切な要素となります。
また、英会話の学習で言えばリスニングはインプットに当たります。自分の中の英語のフレーズや、英会話に必要な表現、英単語などをストックするのに役立ちます。自分の中に英語の表現や英会話のフレーズなどがたまっている状態であれば相手の言っていることもよくわかりますし、自分でしゃべる英文の幅も広がります。
リスニング力を上げるために使う教材は自分にとって簡単なものがおすすめです。自分にとってテキストを読んですぐに理解できるような教材がよいです。難しい教材をやってやろうと欲を出してもなかなか長続きしませんし、聴いても理解できない英語が多いので英語を聴く力はあまり伸びてくれません。
スピーキング=自分の言葉で英語を話すこと
リスニングが英語をインプットするのに対して、スピーキングは英語を自分で話すアウトプットです。スピーキングの練習をしなくては英語を話せるようにはなりませんので英会話の上達には英語を話すスピーキングの練習が必須です。
また、英会話力をアップさせるコツとして大切なことはインプットであるリスニングとアウトプットであるスピーキングのバランスをよくすることです。理想を言えばスピーキングがを10分練習したら、リスニングも10分というように1:1ぐらいの割合になるようにしましょう。電車の中などで大きな声で英語を話すわけにはいきませんが、英語を自分の中でつぶやくだけでも効果があります。
スピーキングの練習をすることによって自分の中で英語のどの部分を理解していないかわかりますし、口から出てこない英語は自分のものになっていないということがわかります。そうすると、英語を覚える時に、あまり覚えられていないものを意識して覚えるようになりますのでインプットにも良い効果があります。
英会話の練習で使う英語の教材としてはリスニングと同じで、自分にとって簡単と思えるレベルの英語の教材にしましょう。スピーキングのトレーニングではリスニングで使ったものを声に出して読むだけでもいいですし、日本語を見て英作文をしたものを英語で言ってみるというのも抜群に効果があります。
日本語を英語にする訓練として、口頭で英作文を行う瞬間英作文というトレーニング方法がありますが、この時も一見ばからしいほど簡単な日本語を英語にするのがポイントです。
例えば以下のような日本語を英語にします。
2 私はケーキが好きです
3 掃除は大変です。
2 I like cake
3 Cleaning my house is tough
これぐらい簡単な日本語でも瞬間的に英語にして声に出せるようになれば英会話の中で非常に役に立ちます。
【関連記事】
瞬間英作文がオンライン英会話に役立つか自ら検証してみた結果、、、
リスニングとスピーキングのトレーニングは切っても切れない関係
リスニング上達のための秘訣
リスニング上達の秘訣は実は声に出して英語をリピートすることです。スピーキングも英語を声に出すことが大切ですから、この2つは切っても切れない関係にあります。
一方のトレーニングがもう一方のトレーニングを兼ねるのです。リスニングの時に声を出して行えばそれはスピーキングの訓練にもなりますし、スピーキングの時に声を出して自分の声を聴けば、それはリスニングの訓練にもなります。
そのため、リスニングのトレーニングを実際に行うときに効果的な方法としては
2 CDの英語の音声を聴く
3 音声に続けてしゃべってみる(シャドウイングといいます)
という方法が効果的です。声を出してしゃべることによってリスニングの音声を意識して聴くようになりますし、集中力もアップします。
スピーキング上達のための秘訣
一方スピーキングのトレーニングではリスニングで使ったもの教材を使って瞬間英作文を行うと非常に効果があります。リスニングのトレーニング時にテキストを理解し、CDを聴いて何度も声に出したものなので自分の中にストックとしてたまっているからです。
リスニングで慣れ親しんだ教材の日本語分から英語文への逆再生を行うから効果的なのです。この時に日本語から英語にスムーズにできないものはすぐに答えを見てしまい、ペンなどで印をつけておき、リスニングの時に注意して聴くようにすればさらに効果的です。
このようにリスニングとスピーキングは実はお互いに密接に関係しています。そのため、読んですぐにわかるものを必ず英語を声に出すようにすることによってリスニングもスピーキングもいっぺんに上達することができるのです。
まとめ:英会話上達のコツはたった二つ
英会話上達のコツは非常にシンプルです。それは、
1 読んですぐにわかるくらいカンタンな英語をインプットすること
2 インプットしたカンタンな英語を必ず声に出すこと=アウトプット
この2点です。
この二つのコツを守って英語のトレーニングを続けて行ってください。必ず英語が話せるようになることはぼくが保証します。
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