agreeと前置詞の使い方と意味
同意するという意味を持つagreeという単語は、日常でもビジネスでも大変頻度が高く使われる便利な動詞です。
このワードは後につく前置詞によって文章の意味合いが異なってきます、前置詞の意味も踏まえたうえでの確認と日本語でのニュアンスも交えて説明していきましょう。
agreeの意味を辞書で再度調べてみたもののまとめ
見慣れた単語agreeの意味を改めて辞書で調べてみました。
自動詞
1.(討論などで)同意する、賛成する、賛同する(申し出などに)応じる(to+名詞、代名詞)、(条件、法案などに)同意する(on+名詞、代名詞)
2.意見が一致する、同感する(前置詞+名詞、代名詞、または疑問節)
3.(二つ以上のことが)一致する、(with+名詞、代名詞)
4.(人)~と仲良くやっていく(with+名詞、代名詞)
5.(食べ物などが性に)~に合っている(with+名詞、代名詞)
他動詞
1.(~することに)同意する(to+動詞)、(~することを)認める、承認する(that)
2.(~することに)意見が一致する(to+動詞)、(with+名詞+that)
前置詞で意味合いが変わる?
上で辞書の意味をまとめたように、agreeの後にはほとんど前置詞がつくようになっていますが付随する前置詞にて意味合いに差が生じてくるようです。
agree with~
もっとも頻繁に使われ、~に賛成するの意味を持つ。Withの後には名詞、代名詞、名詞節などが入ります。
I agree with her perfectly.
(私は彼女には完全に賛成です。)
I don’t agree with his opinion.
(彼の意見には賛成できません。)
I agree with what my father says.
(父の言うことに賛同します。)
なお、変則的な表現方法として(Be動詞+for+名詞)でも言い換えられます。
I’m for my son anytime.
(私はいつでも息子に賛成してます。)
agree on~
~に合意するという意味を持ちます。onの後には双方の意見などのニュアンスがある名詞がくることが多いです。
We agreed on the new proposition.
(その新しい提案に対して、私たちは合意に至りました。)
Withの場合と違う点は、3人以上で話し合ったうえでお互いがという意味合いが強くなる点です。
agree to~
~に同意する、受け入れるなどの意味があり、toの後には相手の発信、意見などに対してというニュアンスを持つ名詞が入ります。
I agreed to his new idea compretly.
(私は彼の新しいアイディアについて全面的に同意します。)
前置詞から見る、同意と合意の微妙な違いとは
上で3つの前置詞の例を見てきましたが、このように、with,on,toによってニュアンスに若干の差が生じてきます。
On、toについてはビジネス英語で頻繁に見聞きされる表現法ですが、onの合意とtoの同意については日本語でも違いが分かりにくくなっていますね。
これをかみ砕いて言えばonを使う時は「その場にいるみんなで話し合って決めたことが合意」、toの場合は「一人の相手が発信したことに対してその通りだと思ったこと、つまり互いの思いが一致したことが同意」という解釈がなされています。
agreeもまた、中学生の教科書で習う程度の大変見慣れた単語です。ただ前置詞までうまく使い分けるとなると、このように細かく調べ上げて整理する作業が必要です。
受験によく出てくる前置詞の穴埋め問題にてこずるのはこのためです。
前置詞の持つ意味も合わせながらイメージすると、理解しやすいでしょう。
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