AlternateとAlternativeの違いとは
英語を学習していく中で、似た者同士の単語に悩まされることはよくあります。
今回説明するalternateとalternativeもその一つ、この両者は綴りも意味も似ている単語の一例です。二つの単語の区別の仕方について、用法なども交えて説明していきましょう。
alternateは形容詞と名詞、そして動詞の働きがある
Alternateを辞書で調べると、形容詞、名詞、さらに動詞としてはたらくことが分かります。意味とともに例文や表現法も見ていきましょう。
形容詞としては、交互の、一つ置きのなどといった意味合いを持っています。
Yesterday was the day of alternate fine and rain.
(昨日は晴れと雨が交互にあった一日だった。)
On alternate weeks
(1週間おきに、隔週)
名詞としては、会議などの代理人や代役、補欠の意味を表します
I took a role of alternate for this meeting because he was sick.
(彼が病気のため、その会議では私が代役を務めた。)
動詞では他動詞として(二つのものを)交互にする、自動詞として(二つ、二人が)交互になる、行う、などの意味を持ちます。
Alternate black and white lines
(白い線と黒い線を交互にする)
I and sister alternate in taking care for our mother.
(私と姉で母の面倒を交替でみます。)
Cold day alternates with hot day.
(寒い日と暑い日が交互に来る。)
自動詞で使うときはinやwithなどの前置詞を伴います。
なお1つ注意点がありますが、名詞や動詞として使うときには、それぞれアクセントの仕方が異なります。()内がアクセントの位置です。
形容詞 (a)lternate
名詞、動詞 altern(a)te
同じ単語ですが、逆に考えるとアクセントで意味を見分けることができますね。
alternativeは形容詞と名詞の働きがある
一方のalternativeには、形容詞と名詞のはたらきがあります。こちらも用法や例文とともに見ていきましょう。
形容詞では二者択一の、代わりとなるなどの意味を持ちます
選択肢は二つとは限らず、時に3つ以上になる場合もあります。
The alternative courses of college or working
(大学進学か就職かの選択コース)
An alternative plan
(代案)
名詞では、二者択一、選択肢、代案などがあります。
これもやはり、選択肢が3つ以上のときがあります。
The alternative of live or death
(生か死かの二者択一)
The alternative to reduce of garbage
(ごみを減らすための代替法)
共通項は交互に~というニュアンスのある語根
Alternateとalternativeと、スペルも意味も類似した2つの形容詞について見ていきましたが、両者には共通項があります。
それはともに「代わりの~、交互の~」といったニュアンスを含んでいることです。よく見るとともにalterという語根で始まっています。
このalterという語根はラテン語で別という意味を表す単語aliusから由来し、この語根を持つ他の単語にalterという動詞があります。その意味はやはり「別の状態にする、(部分的に)~に変える」です。
I altered these document to the new one.
(この書類を新しいものに差し替えた。)
His mind altered in these two or three years.
(彼の気持ちはここ2,3年で変わっていった。)
一見綴りも意味も酷似して紛らわしい物同士でも、よく見てみると共通した項目があるはずです。
それを見抜く1つのキーが語根、単語動詞に同じ語根があれば意味のルーツが似ているので、そこから派生している場合も数多くあります。
語根に注目し、そこから関連付けてしまえば、ボキャブラリーを一気に増やすことも可能ですね。
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