Don’t mindを英語で使用するときに注意すること。
ドンマイというワード、誰でも一度は使ったことがあるでしょう。大丈夫、気にしないで、という使い方でよく言っていると思いますが、英語でのdon’t mindの意味は違うようです。
英語のdon’t mindは、はたしてどんな時に使用するのか、その用法や意味について解説していきたいと思います。
こんなに違う、日本語と英語の「ドンマイ」
私たちが日本語として使うドンマイには「大丈夫、気にしないで」といった意味合いがあります。
スポーツなどで味方がミスをした場合などに、ドンマイということで相手の気持ちを楽にさせ自分も前向きに切り替えられる、大変便利な表現なので好んで使われていますね。
しかし、正しい英語の意味として通じるのでしょうか。たとえば、友人が試験に受からなかったときを想定しましょう。
I am sad because I could not pass the examination.
私は試験に落ちたので悲しい。
これに対して私たちは「それは残念だったね、でもドンマイ(気にしないで)、あなたなら大丈夫。」という感じで使いますが、もし同じ感覚のまま英語で表現した場合、どうなるのでしょうか。
Oh, that’s too bad, but you don’t mind.
それは残念だったね、でもあなたは気にしない。
これでは全く逆の意味になってしまって英語でのdon’t mindは「気にしない、構わない」という意味があります。
私たちが使っている「ドンマイ、気にしないで」といった要素は、英語表現の方には全くありません。
英語のdon’t mindの正しい使い方と意味
それでは、英語本来のdon’t mind「気にしない、構わない」はどのように表現するのでしょうか。
I don’t mind if you borrow my umbrella.
あなたが私の傘を使っても、私は構いません。
You don’t mind whenever she comes, do you?
いつ彼女が来ても、あなたは気にしませんね。
このように、英語でdon’t mindを使用する場合では、主体的な意味合いで気にしない、構わないになります。
日本語にあるところの「心配しないで」という要素はまったくないことが分かりますね。
気にしないで、と言いたいときに近い表現
日本語のニュアンスでのドンマイに似ている表現は、どのように言い表せるのでしょうか。
同じmindという単語を使用するのであればNever mindが適切です。
Never mind.
気にしないで。
シンプルですがこの2つの句だけで十分に意味の通る表現になるので、覚えておくととても便利です。
「~については気にしないで」もやはり、never mind aboutとつけることで
Never mind about this matter.
その件については気にしないで。
などのように、少し長い文章で使用できます。さらに類義語としてworryを使うこともできます。
Don’t worry.
心配しないで。
同じようにaboutとつけると
Don’t worry about it.
それについては心配しないで。
となります。この他にも
It’s okay!
大丈夫だよ!
It’s all right(alright)!
問題ないさ!
It’s not a big deal.
大したことないよ。
など、似たような熟語もあるので、まとめて覚えておくと便利ですね。
私たちが何気なく使っているワードですが、本来の意味とはこんなにもかけ離れてしまうというのは意外とよくあることです。もし外来語に会った時、英語表現としてそのまま使う前に、その単語や句の元の意味を改めて調べる必要があります。
意味が違ったときには類似の慣用句なども一緒に覚えておくと、表現の幅が一気に広がりますね。
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