Get out of hereのもう一つの意味、慣用表現を知る意味
Get out of hereというと、直訳すれば「ここから出ていく、逃げる」などの意味になります。
中学生の英語学習でも十分理解できるくらい容易な表現ですが、実はこの文章は私たちが思いもよらない意外な意味の慣用句にもなっています。
それはいったいどんな表現をするのでしょうか、基本と共に用法を見ていきましょう。
Get out of hereの基本的な使い方
あらためてGet out of hereを辞書で調べてみると、「ここから出ていけ」になります。また、この表現に単語をつけ加えたり、また短縮したりなどでニュアンスを加えることもできます。
Get out of here immediately!
すぐに出ていけ!
Let’s get out of here.
ここから出よう。
Get me out of here.
私をここから出してくれ。
Get out (of here)!
とっとと消え失せろ!
いすれにしても、その場から立ち去る、離れるといった意味合いを持っていますね。
似たような表現には他にもGo away、leave hereなどにも置き換えられます。
慣用表現として使用するときの意味とは
出ていくといったニュアンスを含むGet out of hereには、実は英語ネイティブがよく使う俗語の表現がありました。
その意味は「うそでしょ!」「そんなばかな!」となります。具体的な用法はこのようになります。
Teacher said he will task us much more homework.
(宿題を増やすって先生が言ってたよ。)
Get out of here!
(うそだろ!?)
I won’t be married with you.
(私はあなたと結婚するつもりはないわ。)
Get out of here!
(そんなばかな!)
話すときのアクセントは、outの部分にあります。
なお、この表現はあくまでもスラングなので少し注意が必要です。
親しい間柄で使う分には問題がありませんが、目上の人、地位が高い人、初対面やビジネスの場には相応しくないとされるので、慎重になりましょう。
その他の類似表現
今風の日本語でいうと「ありえない」「まじかよ」といったニュアンスのGet out of hereですが、類似表現も多くあります。ここでは口語でよく耳にするものを中心にしています。
No way!
Make these 10000 words documents until tomorrow morning.
(10000文字あるこの書類を明日の朝までに作っておいて。)
No way!
(ありえない!)
ただNoというよりも、絶対にやりたくない、という強い意志を感じられます。
No kidding!
He is in love with you, maybe.
(たぶん、彼はあなたに気があるはずよ。)
No kidding
(またそんな冗談を!)
Kidには子供や子ヤギといった意味がありますが、このように動詞の意味には冗談を言うというのもあります。
他の類似表現に、You must be kidding、Are you kidding?、You got to be kidding me!など。
Come on!
(ちょっと、まさか)
I left mobile phone in the park.
(公園に携帯電話を置き忘れてきた!)
Come on!
(ちょっと!)
You are pulling my leg.
(からかっているの?)
I love you than my wife.
(僕は妻よりも君を愛している。)
You are pulling my leg!
(からかっているの?)
日本語の感覚で見ると足を引っ張るになりますが、同じ言葉の表現でもずいぶん違いますね。
Don’t make fun of me.
(からかわないでよ。)
Sorry, I love your friend more than you.
(すまない、僕は君の友達のほうに愛してしまったみたいだ)
Don’t fun of me!
(からかわないでよ!)
上のpulling my legと意味は似ていますが、表現のしかたは違いますね。
You don’t mean it, do you?
(本気じゃないでしょ?)
I will be a president of my company.
(僕があの会社の社長になるよ。)
You don’t mean it, do you?
(本気で言ってるの?)
英語学習に頻出の付加疑問文になっています。
このように、代替表現だけでもこれだけ種類があります。状況などを見て使いこなせると便利ですが、いずれの表現もスラングです。
使用する場合の相手など、なるべく乱用は避けて使うように気を付けましょう。
直訳した時の意味とはかけ離れた表現をする、このようにして使われるスラングは英語に限らず日本語にもあります。
世界の公用語をマスターするためには書き言葉だけでなく、話し言葉や俗語なども同時に知っておくのが大切。
その際にはどんな場面で使うのか、逆にNGな用法かどうか、その点もきちんと理解していく必要もありますね。
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