前置詞の用法を徹底解析
英語学習にあたって避けては通れないものが前置詞ですが、種類も多く意味も多様、また受験勉強では前置詞にまつわる出題も頻繁です。
やはり前置詞をマスターしないことには英語学習への理解度はなかなか上がりません。よく出てくるものをまとめたのでぜひ参考にしてみてください。
前置詞の定義とは
前置詞とは文字通り、名詞や代名詞などの前に置く助詞のようなもので、方角や時間、場所、所有などを示す単語です。
日本語の文法にない概念なので、勉強の始まりで大きな壁のように感じてしまいますが、あえて言うならば「が、の、に、を、て、は」などの助詞に近いはたらきをすると思えば分かりやすいでしょう。
I go to the office.
(私は会社に行きます)
この場合の前置詞はtoで名詞the officeの前に置き、「会社に」といったように方向の意味を示します。
I wake up at 7:00 every day.
(私は毎日7時に起きます)
この場合の前置詞はatで7:00の前に置き、「7時に」と時間の意味を表しています。
主な前置詞の種類まとめ
非常によく使われる前置詞の意味と用法も含めてまとめました。
In
~の中に、~以内にといったように、広い空間や時間の中に入っていく意味合いがあります。
I am in the park now.
(今、私は公園にいます)
He will come here in 30minutes.
(30分以内に、彼はここに来るだろう。)
to
~へ、~に、など目的や方向性をもった意味合いを示す前置詞です。
My father went to America.
(父はアメリカへ行った。)
I sent this letter to you.
(私はこの手紙をあなたに送った。)
at
~で、~に、と場所や時間を表しますが、一点に集中している意味合いが強いです。
My mother waited at the station.
(母が駅で待っていた。)
I heve to go here st 9:00.
(9時にはここを出ないといけない。)
on、above
~の上にという、位置や場所を示します。
On the water
水面上に
On the chair
椅子の上に
気づいたかもしれませんが、onを使うときは、いずれも、水面、椅子に接している状態です。一方、ある基準よりも離れた状態での上を表したいときは、aboveを使います。
Above the tree
(木の上)
Above the building
(建物の上)
around
~のまわり、とある軸を中心として比較的広い範囲での位置や数値を示すのに使います。
Around my house
(家の周りに)
Around 20 years
(約20年前)
ここに挙げたのはほんの一部ですが、書き言葉でも話し言葉でも頻度の高いものです。また同じ単語にも派生して様々な意味合いがあるので、こまめに調べて慣れていきましょう。
複数の前置詞の組み合わせ
前置詞は単体で使うだけでなく、熟語のように複数の前置詞または句などを組み合わせる表現法も数多くあります。ここでも頻繁に使われるものについてまとめてみました。
in front of
~の前に、と物理的な場所を示します(時間を表す場合beforeになるので注意しましょう)。
My house is in front of our school.
(私の家は学校の前にあります。)
because of、due to
~のため、といった理由を表し、大変よく使われています。
I could not go there because of cold.
(風邪のため行けなかった。)
The train was delay due to the accident.
(事故のため電車が遅延した。)
in case of
~の場合、といったように物の状態を示します。
I take the medicine in case of headache.
(その薬は頭痛の場合飲みます。)
in spite of
~にもかかわらず、と逆説の意味で用いられます。
He had done that work in spite of unlucky situations.
(不運な状況にも関わらず、彼はその仕事をやり遂げた。)
instead of
~の代わりに、と代替えや変化を表します。
She had played instead of her partner.
(彼女のパートナーに代わって彼女が行った。)
according to
~によると、といった理由や原因を示します。新聞やニュースでよく聞きます。
According to the news, the company will be build there.
(ニュースによるとその会社はあそこに建てられるだろう。)
前置詞は日本語にない概念なので、頭を切り替えなければなりませんが、使用していくうちに慣れてきます。
数も種類も多いので少し大変だと思いますが、これを制覇することで英語の技能習得はぐっと前進するでしょう。
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