副詞の使い方はこのようにマスターしよう
英語を勉強しているときに混乱しやすいのが副詞の使い方です。しかし文語口語問わず、副詞はかなり出てくるので確実にものにしておきたいところです。
副詞を使うこなすコツについて、以下の点をマスターしましょう。
副詞の定義とは、名詞以外を修飾する
まず、副詞というものを定義つけると「名詞以外を修飾する」です。
例えば下の短い文章を見てみましょう。
Very good thing
とてもよいこと
この場合、副詞very(とても)は形容詞good(良い)を修飾しますね。
なおgoodが名刺thing(もの、こと)にくっついているのを見ると、その対比が良く分かります。
I walk slow
私はゆっくりと歩きます。
この文章では副詞slow(ゆっくりと)は動詞walk(歩く)についています。
このように、形容詞や動詞といった名詞以外の句につけるのが副詞の見分け方です。名詞を修飾することはまずないので、その点から絞りだすことができますね。
前と後、どちらにつけるかは副詞の意味によって違う
副詞を使いこなすにあたって最も混乱しやすいのが、修飾する語句の前後どちらに置けばいいのかということです。
この原則は、副詞が持つ意味合いによって異なります。前と後、どちらにつくものかを以下のように分類しました。
前につくもの
程度や頻度を表す副詞
I have almost finished my homework.
ほとんど宿題を終えています。
I always play soccer.
いつもサッカーをします。
Almostやalwaysといった、程度や頻度を表す副詞は、一般動詞(この文章ではfinishやplay)の前につきます。
ただしbe動詞、助動詞の場合は後に置きます。
I am always stable.
私はいつも安定している。
He has almost worked his task.
彼は課題のほとんどをかたづけてしまった。
(上の例文、I have almostも同じですね)
否定を表すnotと同じ位置だと考えたら分かりやすいですね。
独立して全体を修飾する副詞
Actually, I work in my house.
実際に、私は自宅で仕事をしています。
Frankly, I don’t like her so much.
率直に言って、彼女のことはあまり好きではない。
上記2つの例文actuallyとFranklyは、特定の動詞や形容詞でなく、文頭に置くことによって文章全体に意味合いを持たせる独立系の副詞です。
後につくもの
時を表す副詞
I watched TV last night.
昨夜テレビを観ました。
この文章での副詞はlast nightで時を表しますが、一般的に文末に置くことが多いです。
また、時を表す副詞を重ねて使用する場合は、単位の小さいものから順番に置きます。
I went to his house at 11 yesterday.
昨日11時に彼の家に行きました。
昨日より時間を表す11時の方が単位は小さいので先に置きます。
場所を表す副詞
I played basketball in the school.
学校でバスケットボールをしました。
この文章での副詞はin the parkで、前置詞in+名詞the schoolで場所を表していますが、やはり動詞(目的語を含む、この例文ではbasketball)の後に置くのが一般的です。
状態を表す副詞
I play baseball well.
野球を上手にします。
この文章での副詞はwellで、上手にといったように動作の状態を表し、やはり動詞(目的語を含む)の後に置くのが一般的です。
少し大変ですが、副詞の前後についてはその意味合いによって決まるので、ぜひとも覚えておきましょう。
その他頻出の副詞
他頻出される副詞も確認しましょう。
形容詞+lyで終わる
形容詞に接尾辞lyをつけることで、副詞化された単語も数多くあります。
Fluently(fluent)
流暢に(流暢な)
Apparently(apparent)
明白に(明白な)
Frequently(frequent)
頻繁に(頻繁な)
名詞と混同しやすい、場所を表す副詞
Here(ここへ、ここに)やthere(そこへ、そこに)などのように、場所を示す副詞の中には名詞と間違えやすいものがいくつかあります。
これらの副詞を使用するときの注意点は、前置詞を使わないようにしましょう。
誤×You came to here
正〇You came here
なお文語でも口語でも頻繁に出てくるので、ぜひマスターしましょう。
英語勉強の強敵である副詞、種類も多くてなかなか手ごわいですね。
しかしじっくり文章を読んで聞けば、おのずと意味と場所が分かってくるものです。勉強を積み重ねていけば感覚が身についてきます。
コメント
この記事へのコメントはありません。
コメントする