has beenの使い方
英語の勉強で頻繁にでてくるhave ~を使う現在完了形ですが、時系列を整理して伝えるために欠かせない大変重要な表現ですね。
しかしこの現在完了形も、もう少し違ったニュアンスでとらえる表現があります。あらためて整理してみましょう。
現在完了形をおさらい、もう一つのニュアンス
「ずっと~している」といった、過去のある時点から現在まで続いていることを表現するためにhave+過去分詞で表します。
その際、for(期間)またはsince(~から、節が来ることもある)を使いますが、これは中学生の早い時期に学びますね。
I have studies English for 20 years.
(私は20年間英語を勉強し続けています。)
He has worked in this company since he was 22years old.
(彼は22歳の頃からこの会社で働いています。)
しかしこの他に、ネイティブスピーカーはもう1つの表現をよく使います。それが現在完了進行形でhave been ~ingという形になります。
その用法でさきほどの例文を表すとこのようになります。
I have been studying English for 20 years.
(私は20年間英語を勉強し続けています。)
He has been working in this company since he was 22years old.
(彼は22歳の頃からこの会社で働いています。)
have been ~ingのもう1つのニュアンス
have+過去分詞を使うことで、過去のある時点から続いている事柄を表現できますが、もう1つ「すでにやってしまった」と完了した動作について表すことがあります。
以下の例文を見てみましょう。
Do you study this course yet?
(その単元はまだやっているの?)
これに対する回答は以下のようになります。
Yes, we have studied it already.
(はい、もう終わりました。)
No, we have been studying it now.
(いいえ、まだ勉強しているところです。)
このように、過去のある時点から続いているが未だに終わっていない、まだ続いていることに対しての意味合いを持たせるときに、have been ~ingの表現を使用することがあります。
もちろんNo, we are studying it.と現在進行形で答えても間違いではありませんが、今もなお続いている、といった部分を強調したいときなどに言うとより伝わりやすくなります。
他にもこんな使いかたができます。
たとえば、こんな質問をしたときです。
What do you think now?
(今何を考えているの?)
それに対する答えとして
I have been thinking about the examination on next week.
(来週の試験のことを考えているんだ。)
このように回答をすることで、今に始まったことでなく何日も前からずっと試験のことを考えていた語感を持たせられます。
一方、現在完了を使わない文章だとこうなります。
I’m thinking about the examination on next week.
この場合では、ずっと考えているよりは今まさに考え中といったニュアンスに伝わります。
日本語に訳すとほとんど同じ意味の文章になっても、伝えるときの状況や微妙な時間的感覚を持たせるために、文章のテイストも少しずつ変化させていけます。
既に学習して習得した表現方法ほど、改めて掘り下げて調べると今よりもっとスキルアップできそうですね。
また、微妙に違う意味合いの文章を表現できるようになると、コミュニケーションもよりスムーズにいくでしょう。
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