冠詞の使い方を徹底解説
英語学習の中でも私たちが苦手とするのが冠詞、日本語にない概念なのでなかなか想像が出来ないからです。
しかしこの冠詞をマスターしないことには英語習得への近道はありません。ぜひともこれを機会に整理して理解していきましょう。
英語学習者を悩ませる、冠詞のaとtheの日本語的ニュアンス
冠詞とは名詞の前につく指示語のようなものです。日本語ではそれぞれ「ある1つの」や「その」と言ったら比較的近いと言われますがどのように表現したらいいのでしょうか。
単語を1つ例に出してみましょう。
a book
the bag
aとtheの2種類ありますが、この2つはもちろんそれぞれに含んでいる意味があります。
a book
冠詞のaをしいて日本語にするならば「ある1つの本」という具合になりますが、私たちの生活の中で実際にそのように言うことはとても少ないでしょう。
the bag
一方、theを日本語的に表現すると「そのバッグ」といったら近いですが、こうすると意味合いがぐっと限定的になります。
ただしその場合でも、わざわざいつも「そのバッグ」とはやはり言いませんね。
私たちが冠詞に頭を悩ませる理由は、その概念が日本語に存在しないものであるからです。
しかし、これを乗り越えなければ英語マスターへの道は厳しいです。
そのためには、冠詞aとtheについて今一度しっかりと理解し、慣れるまで感覚的に意味を理解して使っていきながら習得していくのが最も近道なのかもしれません。
aとthe, それぞれが持っているニュアンスとは
冠詞のaとthe、それぞれが持っている意味については何となく理解できたところで、もう少し整理してみましょう。
冠詞aが「ある1つの」といった、不特定多数の中からランダムに1つと言うニュアンスに対して、冠詞theはより限定され、特定の中からさらにその1つ、といった意味合いになります。
I watched a film in this weekend.
(この週末は映画を見てきたよ。)
How you did think about the film?
(その映画についてはどう思ったの?)
この例文でなぜ初めにa filmと表現しているかというと、「映画」を見てきたとだけ言っているもののどの映画という特定はしていません。
そう考えたら、たくさんある中の映画のどれか一つ、といった感覚に取られるでしょう。
しかしそれに続く文章ではthe filmと冠詞が変わっているのは、前のフレーズ中にすでに映画の話が出てきているのを受けて「(今の話の中に出てきた)その映画」というように特定化されたからです。
使う際の押さえるべきポイントとは?
冠詞の持つ意味合いが理解できたところで、いくつかのポイントを押さえておきましょう。
母音の前では少し変化
不定冠詞aは続く名詞がa i u e o で始まる場合にはanと変化します。
一方定冠詞theは同様に、発音時のみ「ジ」となりますので注意が必要です。
なお、引っかかりやすいものとして、以下のものがあります。発音問題では特に頻出なので覚えておきましょう。
An hour
Hで始まっているので一見母音ではありませんが、声に出してみると「アワー」ですね。
The one
この場合、ザ・ワンとなります。Oneは見た目上oで始まっているので母音と思いますが、発音上は「ワ」になりますね。
theの特殊な用法
まさにその、といったニュアンス含むtheには、たった一つしかないものにつけられる特殊な用法があります。
The world
The moon
世界も月もこの世にたった一つしかありません。そのような唯一無二の存在を強調するのにもtheをつけることがあります。
冠詞と併用できないもの
指示代名詞(this, that等)や不定代名詞(some、any等)、数を表す数詞な所有格(my, your等)は同じ名詞に対して併用できないので注意しましょう。
何気なく使っているaやtheといった冠詞は、実は日本語にない概念なので理解に時間がかかります。
しかしこれを習得してしまえば、英語学習のペースはぐっと上がります。1つずつじっくりと知識を積み重ねていきましょう。
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